2009年7月16日木曜日

東京盆

東京ぼん太という芸人さんがいましたが。
もはや憶えている人は少ないと思われ。
それは置いといて。
東京では7月15日前後にお盆をやるんですな。

近所を歩いていると、玄関先でオガラに火を付けて燃やしている家が数件ありました。
あぁ、そうか。もうそんな時期かと思った次第ですが、東京に住むまでは東京盆なんて知りませんでした。
大体、7月13日に迎え火、16日に送り火を焚くそうです。
大文字の送り火など、京都の五山送り火が有名ですね。
でも京都は8月、一般的にお盆といえば8月15日前後だと認知されていますが、東京では7月15日前後なのです。
本来のお盆は旧暦の7月15日なのですが、日本では新暦の7月15日は農作業の繁忙期に重なる為、8月にしたという説があるようです。
東京ではあんまり農作業してませんからね。
あと東京に住んでいる人達は、お盆の時期は田舎に帰るため7月15日にやった方が都合が良いというのも一つの理由だとか。

俺の田舎ではお盆になると海にキュウリやナスを流していました。
ちょうどお盆の後にその海で花火大会があったため、砂浜に野菜が少し打ち上げられていたのをよく見掛けましたが、沢山流していた割には戻ってきたのは少なかったので、やはりちゃんとご先祖様が持って帰ったんやなぁと思っていました。
ちなみにキュウリやナスに割り箸などを刺して、精霊馬にはしていませんでした。

お盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略した言い方で、元となった梵語(サンスクリット語)は「ウランバナ」といい、意味は「逆さ吊り」だそうな。
餓鬼道に堕ちて逆さ吊りにされて苦しんでいた、弟子の母親を救うためにお釈迦様が供養をしたのが7月15日だったそうです。
それだけ聞くと、何かちょっと贔屓のような、不公平のような…いや何でもありません。