2010年2月2日火曜日

快進撃を続けるバルサと阪神タイガースの共通点

以前このブログでも取り上げたが、今シーズンのFCバルセロナは恐ろしく強い。
いや先シーズンから強い。何せ史上初だらけの6冠である。
今シーズンもリーガでの無敗記録を更新中。
このセンセーショナルなバルサの秘密は数多くあるはずなのだが、その中でもやはり一番の要因は監督であろう。
ペップ・グアルディオラは監督就任の最初の年からバルサを快進撃せしめ、選手時代と同様またはそれ以上にその名前を世界中に轟かせた。
当然、素晴らしい選手たちも揃っているがバルサという哲学と美学を持ったチームがあり、それを実践する監督がいるからこそ出来る戦術があり、その哲学と美学が間違っていないという証明が今の快進撃である。
有名選手を高額な移籍金とサラリーを払って世界中からかき集め、白いユニフォームを売る事で収入としてはおそらく成功してはいるが戦術にまとまりがなく無様な試合をしてばっかりのチームもある。
日本のプロ野球で言えば読売という名がすぐ浮かぶが、まだ可愛いもんである。

ここでバルセロナと大阪の共通点を挙げてみる。
バルセロナのあるカタルーニャ州はスペインで独立運動が盛んな地域である。
中央のマドリッド=政府に対して、非常に大きな敵対心を持っているとのこと。
だからレアル・マドリーを倒す事はただ単に好きなチームが嫌いなチームに勝つ以上の意味を持っている。
日本人には理解が難しい「モルボ」という言葉があるが、スペイン内戦やその後のフランコの独裁政権といった歴史的背景から生まれた言葉のようだ。
関西弁でこの言葉に相当する単語は思い当たらないが、やはり大阪人も東京=政府に対する敵対心を持っている人が多い。
やはり阪神が読売(阪神ファンは「巨人」という呼び方を嫌う。だって正式球団名は「読売ジャイアンツ」で、巨人なんて存在せーへんやろ。)を倒す事は庶民が政府をやっつけるという構図を想像させるのだ。
俺はそれが理由でバルサが好きになったわけではないが、きっと心のどこかでそういった感情が動いているのではないかと思う。
阪神もバルサのように哲学をはっきりとさせてくれればもっと強くなり、もっと好きになるだろう。
まぁそのためには長い年月が必要となるのだが…。